I様邸 (宝塚市)
「ファミリーコーナーのある My Home」
| お住まい | マンション(所有) 4LDK |
|---|---|
| 築年数 | 26年 |
| ご依頼内容 | フルリフォーム 間取り変更、床材、壁材、照明計画、家具・カーテン・ラグのコーディネート |
| ご依頼のきっかけ | 弊社ホームページより 中古マンションのご購入にあたり、工務店様はすでにお決まりでしたが、「家族それぞれが心地よく暮らす空間にしたい」との思いから、インターネット検索を通じて弊社へご依頼いただきました。 |
テーマ「ファミリーコーナーのある My Home」
駅から近い利便性と、緑豊かで閑静な住環境を気に入られ、ご購入を決められた施主様。
お住まいになるのは1歳のお子さまとご夫婦の3人家族です。
お子さまを見守りやすく、成長に合わせてご家族それぞれが好きなことを楽しめる、心地よい空間にしたいというのが、一番のご希望でした。

ご主人様はALSという指定難病にり患されています。
筋肉を動かす神経が障害を受け、体を動かすのに必要な筋肉が徐々にやせていき、力が入らなくなっていく病気です。
進行していく病気に向き合いながらも希望を持ち、周囲への思いやりにあふれたご主人と、ご主人を全力で支える奥様。そして快活なお子様たち。
お話を重ねるうちに「タイムレス」という言葉が浮かびました。「時間の経過に影響されず、常に新鮮さや価値を保ち続け、ご家族の皆さまが安心して帰ることができる場所」を目指して。
既存の建具や設備を活かしながら、ご家族の暮らしに寄り添うコーディネートを提案させていただきました。
キッチン
ご夫妻のキッチンのイメージは「イギリスの田舎の家のようなキッチン」。
床をタイル柄のクッションフロアに張り替え、カウンター下の収納扉をツヤ控えめのオフホワイトに塗装してカントリーテイストに仕上げました。

キッチン中央にあった食器棚を右側の壁面へ移設。また、吊戸の一部を撤去してオープン棚を取り付けました。
キッチンに光が届くようになり、暗さや圧迫感が解消されたことで、より快適で使いやすい空間に生まれ変わりました。

ダイニング
温かく広がる灯りが印象的なガラスのペンダントライトは、ご夫妻がひと目で気に入ってくださいました。マットな金属シェードのペンダントライトは明るさと色を調節できるので、ダイニングで主に作業をされる奥様に必要な明るさと、夕食時のくつろいだ灯りを切り替えることができます。

リビング
「いずれベッドから起きられなくなった時にも家族の様子を眺めていられるように」と、リビングと個室をつなげることがご主人様の第一のご要望でした。
同じ病気にり患された方の住おまいを見学されたご夫妻のお話をもとに、隣接する旧和室との間に、大きく開口できる引き戸を設けました。

柱と壁の間の隙間を利用して飾り棚を設けました。アーチ形がシンプルな内装のアクセントになっています。


隣接する旧和室はご主人様の書斎兼ベッドルームに。デスクコーナーに棚板を取り付け、コンセントを移設。
元押入れは使い勝手を考慮して、ロールスクリーンで目隠しできるオープン収納に変更しました。


主寝室
シャンデリアは売主様から譲り受けたもの。上質な木製のドアはタッチアップ塗装のみで現状を維持しました。

奥様が選ばれた幅広ストライプの壁紙が、お部屋全体をほどよくエレガントにまとめてくれています。

子供室


二番目のお子様の部屋は、ご希望の星座が浮かび上がる壁紙を天井に。
どちらの子供室も、ドア以外の木部をホワイトに塗装して明るく仕上げました。


洗面室
洗面化粧台と収納吊戸は既存のものを残し、壁側カウンター下の収納を撤去して足元を広く使用できるようにしました。




トイレ
「できるだけ介助する方の負担を少なくしたい」とのご主人のご要望もありましたので、トイレスペースを拡張することにしました。
トイレの左隣が旧和室の押入れでしたので、壁を移設して介助スペースを確保しました。
入口ドアも広く開口することができ、車いすでもスムーズに出入りしていただける引き戸に変更しました。

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事例の掲載にあたりまして快諾くださり、「私の病気のことも書いてくださって構いません」とおっしゃってくださった施主様。
また、打ち合わせの度に「楽しみでなりません」「主人の生きがいになっています」とメッセージをくださり、私自身大いに励まされました。